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浅沼太郎(長楽庵)の個人ブログです

Authur:長楽庵 (id:chorakuan)
淺沼太郎(あさぬまたろう)のブログです

いつも気持ちを伝えたい-ハンス・ウィルヘルム『ずーっとずっとだいすきだよ』

まだ自宅にネコを迎える前に、この絵本を読みました。 ネコがいる暮らしを願いながらも、実際には叶わなかった頃です。私は「(もしネコがいたら)声に出して、毎日言おう」と思いました。そういう気持ちにさせるお話なのです。 いまネコと一緒にいて3年目、…

社会福祉士試験対策を始めるとき、まずは自分のペースを把握しよう

先日、社会福祉士国家試験の勉強の仕方を、学生さんにお話しました。 勉強法についてはいろんな話題を耳にするので、戸惑う人もいるかもしれません。いつから勉強を始めるべきか、どんな参考書がいいか、過去問からやるかテキストの復習からがいいか。こうい…

昼食後に眠くなったら-宗田哲男『甘いもの中毒』

唐突ですが、甘いものは好きですか。 私は麺類が好きで、よく食べていました。いまもラーメンをいただいたときの気持ちよさを思い出すと、抵抗しがたいほどの魅力を感じます。 私は体調を崩すまで、食べるものを意識することはありませんでした。身体は「食…

時が経っても『伝染るんです。』は面白い-懐かしいマンガとの再会

温泉宿で一泊しました。 宿にはいくつもの本が置いてあり、懐かしいと手に取ったのが、吉田戦車さんの『伝染るんです。』でした。 とても面白い。 「あの頃の音楽」を聴くと当時の自分を思い出すように、あの頃の景色もよみがえってきます。 自分のなかに「…

まだ言葉にならないことを探す

相談援助実習の指導者をお招きして、実習前のゲスト講義をお願いしました。 「この仕事(福祉職)をするなら、どうして自分がこの仕事をしたいのか、きちんと話せないと意味がない。話せない職員もいるが…」 指導者は終始穏やかに話ながら、明確に断言しまし…

「やりたいこと」はやってみないと分からない

「自分が福祉の仕事をやりたいかどうか、まだ分からない」と学生が言いました。「そのままでいいと思います。分かる→進路が決まる、のように進まないものだよ」と私は答えました。 福祉の仕事に就いたとしても「本当にやりたいかどうか分からない」と思うこ…

絵を描きたいと感じたら-ガブリエル・バンサン『アンジュール』

「絵を描きたい」と感じたことはありませんか。 大人になってふと気づいたのが、「絵を描きたい」と思っていること。子どもの頃から楽器を弾いていたので、それで満足なはずと気持ちにフタをしていたのでしょう。 はじめに安いクロッキー帳を買いました。自…

上手くなるにはどうすればいい?-成冨ミヲリ『絵はすぐに上手くならない』

絵を描くときに、何ができて何ができないのか。8つに分解して示すこの著者は素晴らしいと思いました。 「絵のうまさ」というのは大きく分けて二つあります。(中略) ひとつ目はテクニック的にうまいという場合。(中略) もうひとつが、物の形を知っている…

社会福祉士国家試験の対策には行動記録がおすすめ

社会福祉士や精神保健福祉士の国家試験は、受験まで長い準備期間があります。まるで長距離走のようです。広い出題範囲にひるみますが毎日走れる距離は短く、できることも地味です。そこで、くじけないで続けるための準備について考えます。 今回お伝えしたい…

出会いの喜びと続ける苦しさ−ヴァイオリニスト川畠成道さんの言葉

いまから10年以上前、ヴァイオリニストの川畠成道さんが社会福祉法人のホールで演奏してくれた。川畠さんに申し訳ないほどの小さなコンサート。私が勤めていた法人施設のイベントでのこと。 弾いている途中に、大きな拍手をする人がいた。まだ曲が終わってい…

当たり前のことを丁寧に言葉に-池田晶子『14歳からの哲学』

講義で話すときには、事前に伝えたい内容を煮詰めておきます。たとえば社会福祉では「人権擁護」「社会正義」といった言葉が出てきます。私は「権利」を小さく砕いて、どんな形で示せるのだろう。学生に期待しているのは、「人権」についてどう考えてもらう…

結果的に続いた好きなこと「私の趣味は○○です」

ふとしたきっかけで本の検索していることがある。 まだ知らない素的な本との出会いが待っていると、真剣に思う。恵まれた出会いに感謝しつつ。 移動中は、誰かの書いたレビューも読む。「人の読み方、感じ方」に触れるのもいいものだ。 自分の知っている作品…

『はてしない物語』は2色刷であってほしい

学生さんが『はてしない物語』の文庫を持っていて、懐かしくなりました。 「先生、この本知っていますか?」 「読みましたよ。2色刷になっているんだよね」 エンデの作品をはじめて読んだのは、何歳くらいだったのだろう。小学校高学年でしょうか。約30年た…

継続をテーマにスティーヴン・キング「刑務所のリタ・ヘイワース」をよむ

新年を迎えたせいか、こんなことを考えがちです。 何事も続かなかったと目の前に突きつけられるのは嫌なものです。自分にがっかりしたくないので、いつの間にか忘れていたほうがまだ都合が良いです。 思い出すのは「ショーシャンクの空に」。スティーヴン・…