学生さんが『はてしない物語』の文庫を持っていて、懐かしくなりました。
「先生、この本知っていますか?」
「読みましたよ。2色刷になっているんだよね」
エンデの作品をはじめて読んだのは、何歳くらいだったのだろう。小学校高学年でしょうか。約30年たっても、あの表紙の色や手触りを思い出せます。そして「2色刷」という言葉が自然と出てきました。
はじめて経験したときの「あの感覚」というのは、どこかに残っているものですね。文庫本を見せてもらうと、物語の中と外の違い(あえて内容には触れません)が分かるように工夫されていました。そして「あの文字色」でなかったことに少々がっかりしました。
2色刷になっていないからといって、どうしてがっかりするのだろうと我ながら不思議です。別に落胆することでもないのに。普段はKindle本やiBooksでPDFを読む自分が、あの作品は「あのまま」であってほしいのです。
下のリンクはKindle版なのですが。
あとがき
30歳代になって『闇の考古学』を手にとりました。きっかけは覚えていません。当時エンデの語ること(シュタイナーの霊的世界)にとても驚いて、受入れがたかったことを思い出します。気になるので再読してみます。
- 作者: ミヒャエルエンデ,子安美知子,Michael Ende,丘沢静也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2002/10/18
- メディア: 単行本
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