『はてしない物語』は2色刷であってほしい

学生さんが『はてしない物語』の文庫を持っていて、懐かしくなりました。

「先生、この本知っていますか?」

「読みましたよ。2色刷になっているんだよね」

エンデの作品をはじめて読んだのは、何歳くらいだったのだろう。小学校高学年でしょうか。約30年たっても、あの表紙の色や手触りを思い出せます。そして「2色刷」という言葉が自然と出てきました。

はじめて経験したときの「あの感覚」というのは、どこかに残っているものですね。文庫本を見せてもらうと、物語の中と外の違い(あえて内容には触れません)が分かるように工夫されていました。そして「あの文字色」でなかったことに少々がっかりしました。

2色刷になっていないからといって、どうしてがっかりするのだろうと我ながら不思議です。別に落胆することでもないのに。普段はKindle本やiBooksでPDFを読む自分が、あの作品は「あのまま」であってほしいのです。

下のリンクはKindle版なのですが。 

[まとめ買い] はてしない物語

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あとがき

30歳代になって『闇の考古学』を手にとりました。きっかけは覚えていません。当時エンデの語ること(シュタイナーの霊的世界)にとても驚いて、受入れがたかったことを思い出します。気になるので再読してみます。 

エンデ全集〈17〉闇の考古学

エンデ全集〈17〉闇の考古学