「自分が福祉の仕事をやりたいかどうか、まだ分からない」と学生が言いました。
「そのままでいいと思います。分かる→進路が決まる、のように進まないものだよ」と私は答えました。
福祉の仕事に就いたとしても「本当にやりたいかどうか分からない」と思うことがあるでしょう。対人援助の仕事に就いていて、そう話す人もいました。
似た内容に「自分がこの福祉の仕事に向いているかどうか、分からない」という話題があります。私自身は「自分が向いているか」をどう判断していいか分かりませんでした。
福祉の世界に入って20年以上経ちましたが、私が福祉職に向いていたとは思えません。ただ、やってみたら「もっとやりたい」と感じました。魅力がありました。
胸を張って言うことではありませんが、やってみたけどやめたことの方がずっと多いです。自ら離れたことも、続けたいのに出来なかったこともあります。きっと誰でもそうなのでしょう。わざわざ言わないだけで。
それにしても「やってみないと分からない」では、伝えたいことが伝わりません。だから後で、別の返事を考えました。
- 出会った人が教えてくれて、やりたいことが見えてくる
- やりたいことは少しずつ時間をかけて形になっていく
- 自分がやりたいことは、やる前に思っていたことと違う場合もある
- 就職先に合う合わないと、福祉職の向き不向きは別問題です
次はもう少し整理して、お話したいです。