国試対策の3回目です。引用文献については1回目をご覧ください。岡田斗司夫さんがリバウンドしてるって? 別に気にしません。
記録に徹する勉強法、続けていますか。(勉強しない日も「0分」と書けば大丈夫!) 決して向き合いたくない「現状」を記録して、見えてくるものは何か。岡田さんは大胆な結論に至ります。
太っているのは、毎日まいにち「太り続けるための行動」を繰り返している成果なのだ。(90ページ )
私たちの関心から読むと、勉強しないための行動を繰り返している成果だと言うのです。ひどい言い方ですね。気を取り直して考えてみると、こういった毎日(記録が示す現状)に納得がいくかどうかが大事なのでしょう。
今のままで別に構わない、いやいや納得いく訳ないじゃない、人それぞれだと思います。ただ気をつけたいのは、私たちは無意識のうちに、目をそらせがちだということです。
岡田さんは「自分が太っているのは、太っていない人に比べて、何か別に原因があると思っていた。」そうです。でも、ある時「いくつも『書いていない食事』があるのに」気がつきます(93~95ページ)。
いまこの瞬間に食べているものの事など忘れるはずはない。なんで書き忘れるんだろう?(95ページ)
ここに国試対策の勉強が進まないヒントがあると思います。おそらく「イメージしている自己」と「実際の行動」のズレが、書き忘れるという結果になるのでしょう。
理想の自分が食べないはずの「ちょっとしたもの」を、実際に口にしたときこそ記録したくない。岡田さんは「わりとグルメかな」と思っていた自分が、同じようなものを食べているだけだったと書いています(97ページ)。
面倒でも記録に徹して、正直に書くからこそ見えてくることがあるはずです。モチベーションを下げる自己否定や、ムダな精神論(気合いで乗り切る)に陥らない勉強法を身につけていきましょう。
そのために「勉強しないための行動」を具体的に特定し、その行動の理由を探ること。簡単ではありませんが、考える価値があることです。もう少し続けます。