ありのままの言葉で綴られた文章の魅力−やままあき『凡人の星になる』

f:id:chorakuan:20190617182928j:plain

事業所サイト・ブログに貼った写真を見返しては、自分一人で喜んでいます。
いまはもっぱら愛猫が被写体ですが、撮り始めたのはグループホームでした。大学生の頃です。

生活者(当事者)の瞬間をとらえることに熱中しました。何だかとても楽しかった。

その後、事業所で働いているときも、イベント等では撮っていました。成人式など大事な場面を撮らせてもらうときは胸が高鳴りました。当時はフィルムカメラでした。

10年ほど写真から縁遠くなりますが、ブログという「発表の場」を得て、撮ることがまた楽しくなりました。

 

写真のことをつらつらと書いたのは、愛読しているブログ 言いたいことやまやまです のやままさんの本『凡人の星になる』に触発されたからです。

 相変わらず写真には興味がありません。そんな感性の乏しさを嘆いた日もありますが、それでいいやというのが結論です。
 一時期は単焦点レンズのミラーレスカメラ(借り物)を使って、写真レベル向上に努めたこともあります。単焦点ですからズームアップは不可。対象物を大きく写したいなら自分から近づいていかねばならないし、かといって近づきすぎるとピントが合わない。食レポ用の料理写真を撮影する際には苦労しました。ズームレンズにしたらラクになるはずだ! と価格を調べてみれば、なんとお高いことでしょう……5~6万円なんてザラです。レンズ購入を我慢すれば、ディズニーランドに5回行けるのですよ! 行かないけれど!

長めに引用させてもらいましたが、私が思ったことは次のことです。

「それでいいや」という結論に至るまでの経緯が、実体験にもとづいていて説得力がある。しかも、こんなに面白く書けるのです。すごいなあ。 

 やままさんは、こう言います。

  • ブログにおける写真とは「表現手法」のひとつ
  • 「いい写真」がなくてもブログは運営できる

そうですよねと、納得しました。写真も絵も音楽も、私は大好きな表現のかたちです。そして言うまでもなく、文章は魅力的な表現手段です。

ごく当たり前のことを、ありのままの言葉で読みたい。でも「ごく当たり前」を文章にするのは難しい。少なくとも当たり前には出来ません。だから惹かれるのですね。