平日の朝は、佐々木正悟さんによるポッドキャスト「のきばキャスト」を聴いています。最近のテーマは「グッドバイブス」で、たくさん触発されます。
この回を聴きながら思ったのが、国家試験の受験勉強のこと。このブログでも「学び方」のカテゴリーで触れているテーマです。
私の仕事(教育)には、ソーシャルワーカーの国家資格と言われる社会福祉士、精神保健福祉士の養成があります。合格のサポートも役割の一つです。
学生さんから「勉強の仕方が分からない」と言われることがあります。
私は、大学受験に似た面から説明しようとしたのですが、受験経験がない人には響かない話です。では通用する話を身につけたいと思って、勉強法を考えるようになりました。どうしても自分目線になってしまいがちですが、必要とする人にとって必要な話をしたいのです。
受験勉強というのは、問題文をうまく処理する「要領」が必要です。スポーツや楽器の練習で基礎トレーニングをするように、身体に馴染ませていきましょう。
「あの曲を弾きたくて練習する」という気持ちは、曲の練習をしていれば大きなズレは感じません。必要な練習だと自分で納得しやすいはずです。
一方で「社会福祉士に合格するために受験勉強する」という気持ちは維持しにくい。自分のやっている勉強が、国家資格を取得すること、ソーシャルワーカーになることにつながるかどうか見えないからです。
「合格」と「問題集を解く」あいだには距離があります。両者を結びつける経験値が少ないとしたら、より多く得点するという競技(国家試験)では不利になります。
では、どうすればいいか。過去問を解く勉強が得点につながる経験を何度もすることです。「得点アップ」に「いまの勉強」が直接活きているのだと、メリットを実感すればいいのです。繰り返すことで、自分の脳が納得してくれるはずです。
あなたはきっと「勉強の仕方に悩んでいる」のではありません。
「こんなこと(基礎トレにあたる勉強)をしたところで、何の役に立つのか分からない」と思っているのです。実感していなければ当然です。
頑なに拒む自分を、もう一人の自分が「得点につながるよ」「怖がる必要なんてないよ」と柔らかく方向転換させてみましょう。