なにもしないことがアトピーライフの到達点という藤澤先生のフレーズが、最近感じていることと重なりました。困りごとに直面すると何か足らないことがあるのでは、もっと何をすればいいのだろうと考えます。もう自然と「付け加える」発想が浮かびます。
困ったときに、何が邪魔しているのだろう、余計なことをしているのではないかとは思えません。既にいまの生活が当たり前になっているので、ここから「引く」考えが浮かびにくい。
藤澤先生の「なにもしない」は、アトピー治療の脱保湿で何も塗らない！ことが身体の自然治癒力を取り戻すという話です。脱保湿の考え方は「何かするのがいい」と信じてきた私たちにとって驚きでした。もっといいことを探して力を注いできたのですから、なんだったんだと思わなくもないです。ただ、本来の身体に戻る過程（ステロイド離脱）は過酷で、振り返る余裕もありませんでした。
いま思うのは「必要と信じて疑わなかったこと」に目を向けてみると、新たな景色が見えそうだということです。ものを減らす話ではありません。自分たちの生活にそれが本当に必要なのかなと考えることで、視界が拓かれるのではないか。きっとそれは自分好みの暮らし方につながるのではと期待しています。
私は、人を責めることを止めたら、ずっと気持ちよく、楽しい生活になりました。内心で僅かにも思わない、仕方ないと諦めるのでもない、そもそもの発想を止めたということです。次は、心配したり不安を抱くことを止めたいです。
引用ページはこちらの文献ですが、絶版になっているようです。藤澤先生の著書を入手するのであれば、次の正しいアトピーの治し方がお勧めです。
