朝一番の散歩はまた格別のようです。パートナーが朝焼けの写真を送ってくれました。残念ながら私はまだ経験していません。
「いつ、よくなるんだろう」と療養中のパートナーは言います。しんどいのでしょう。そばにいながら心配しています。
脱ステロイドを始めると、一定の経過をたどるそうですが、期間は人それぞれとしか言いようがありません。誰にも分からないのだから仕方ありません。ただ、分かっていても見通しが欲しくなります。
私たち夫婦も援助する立場であれば、正しい情報をお伝えして、根拠のない憶測で物を言うことは控えます。でも、患者と家族になって思うのは「何月何日頃には治ります」とは言えなくても、目安というか拠り所が欲しいということです。
こういう時に未来を想像すると、~だったらどうしよう等と不安が顔を出します。空想に過ぎないのに、いまにも覆い被さってくる勢いを感じます。実際にはないものを心配するなと、自分に言い聞かせています。
本人がよくなりたいと思うのは当然として、家族である私が、わざわざ不安をつくり出しても何も良いことはありません。
しんどい時こそ「いまここ」にとどまって、目の前の生活を大事に味わいたいと思います。以前よりも一緒に夕食をとることが増えましたし、最近始めた散歩も素晴らしい時間です。
明日はよくなっているだろうかと気を揉むよりも、今日はどこを歩こう?と話したほうが気持ちも楽です。まだ現実には訪れていない「未来」に翻弄されるよりも、直接触れている暮らしを大事にしたい。
ゆっくり丁寧に生活していれば、「いま」は無くなりません。不安を膨らませる必要もないはずです。いまに触れている感覚を保ちながら、私たちの生活に「不安や恐れ」を招き入れないようにしたいと思います。
【我が家で繰り返し読み込まれている参考文献】
患者に学んだ成人型アトピー治療―難治化アトピー皮膚炎の脱ステロイド・脱保湿療法
- 作者: 佐藤健二
- 出版社/メーカー: 柘植書房新社
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