相談援助実習の指導者をお招きして、実習前のゲスト講義をお願いしました。
「この仕事(福祉職)をするなら、どうして自分がこの仕事をしたいのか、きちんと話せないと意味がない。話せない職員もいるが…」
指導者は終始穏やかに話ながら、明確に断言しました。
おっ、そうですかと印象に残りました。私は「やりたいこと」はやってみないと分からないと思うたちなので、自分が就職するときに志望動機を言えただろうかと我が身を振り返りました。
きっと指導者は、普段の仕事で歯がゆい思いをしているのでしょう。援助者自身にとって大切なことに、こだわってほしいと考えているようでした。
私が学生に期待するのは、仕事に携わる理由を自分の言葉で表現してほしいということです。これは福祉に限りません。
もうあなたには「芯」があるのだから、そこに目を向けましょう。はっきりと意識していなかったとしたら、これから形にしていけばよいと思います。